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第216話
「はあっ、はっ、翔っ、あっ、あっ」
智が嫌々をするように首を左右に振って身悶える。
その間にも、内襞は出入りする俺自身に追いすがり、手放そうとはしない。
絡みついてくるあまりの気持ちよさに射精しそうになるのをぐっと耐える。
お互いが繋がったところを するりと撫でると、背中を仰け反らせて喘ぐ声が堪らない。
触れ合う部分だけでなく、全身が性感帯になったような感覚に陥 る。
俺は智の脇の下に腕を差し入れると、繋がったまま反動をつけて起こし腿の上に座らせた。
ううっ
自分の体重の重みで ぐっと中への差し込みが深くなったのだろう、智が呻いた。
智は俺の首に腕を回して大きく息をつくと
「急に…なんて体勢とらせんだよ…ばか…」
「ふふっ、対面座位だよ。お前の中の…すっげぇ奥に入り込んでる…きゅうきゅう締め付けて…暖かくて気持ちイイ…
少し…動くぞ」
智の耳元でささやき、ゆるゆると腰を動かしていく。
ぬちゅぬちゅと いやらしい音が下から聞こえ始め、智の喘ぎ声が耳元にダイレクトに伝わり、脳まで痺れそうになる。
じんわりと噴き出した汗が胸元を滑り、潤滑油の役目をして、コリコリとした突起が潰れたまま、お互いの胸を合わせ擦り付ける。
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