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第260話
「おはよー。
いやいや、ちょっと手助けしただけだよ。
後は本人同士、どう歩み寄っていくかだよね。
峰はともかく、秋山が惹かれてんのはバレバレなんだからさ。
上手くいくように祈ろうな。
あー、モチロン新規契約もね。
ここだけの話、もう俺が契約決めてきてる話だからさ、契約書もらいに行くだけのことなんだけどね。
あははっ。
さ、あいつらの分の仕事満載だよー。
相沢君、煽った分…三人分、しっかり働いてもらいますよ。」
うひひ と小悪魔みたいな笑みを漏らして、課長が切れ長の目を細めた。
うっわー、こんな顔もするんだ…
もともと美形なだけに、迫力あるなぁ。
「…はい、全力で善処しますっ!」
「はい、よろしくねー」
言葉通り、俺は三日間 馬車馬の如く、全神経をフルに集中させて仕事をこなした。
三日目に課長から『よく頑張りました!』と小学生みたいなお褒めの言葉をいただいて、ボロ雑巾のようにふらふらと週末を迎えたのだった…
あいつら…
これで何も進展がなかったら…ぶっ飛ばす…
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