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第426話

「まさか…凛?お前…」 「あぁ、凛ちゃんを責めないで!元々俺達もそうしたいと思ってたんだ。どうやってお預かりする理由を付けようかと… そんな時にこっそり凛ちゃんから電話もらってね 『しょうとさとしとふたりでいかせたいんだけど、どうしたらいいですか?』って。 ちょうどリングガールがいないお式が続くもので、困ってたところだったから、凛ちゃんにお願いしたいと思って。 計画立ててた翔君には申し訳ないんだけど、どうか凛ちゃんと俺達の気持ちも汲んで、お二人で旅行を満喫してきてほしいんだ。」 「翔君、智君、何とかお願いできないかな?」 智を見ると困惑の表情を浮かべていたが、意を決したように 「翔…こんな俺達のために、気を遣って思って下さる人達がいるって…有難いよね。 凛、一緒に行かなくてもいいのか?俺はお前と一緒に行きたいんだけど。」 「だってぇ、しんこんりょこうは、だんなさんといくんだよ?りんがけっこんしたとき、にかいめなんていやだよ。 それに、どれす なんかいもきせてもらえるの。 すごくたのしみ! だから、しんぱいしないでふたりでいってきて! おみやげは、おかしにして!」 思わずこけそうになりながら、智と顔を見合わせて…決めた。 「隼人さん、遙さん。お心遣いありがとうございます! では、お言葉に甘えて、凛をよろしくお願い致します!!」

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