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第427話
隼人さんと遙さんはホッとした様子で
「はい、責任持ってお預かりします。
どうぞごゆっくり楽しんで来てくださいね!」
「あぁ、よかった!翔君、智君、ありがとう!
凛ちゃん、くまちゃん持ってきた?」
「はい!もってきました!」
「じゃあ、凛ちゃんの荷物をお預かりするよ。翔君、トランクから出してもらえるかな?俺の車に移し替えるから。」
「はい!今行きます。」
《side:智》
隼人さんと翔、凛が出て行って、遙さんと俺とが残った。
「智君、ごめんね、無理言って…でも、どうしてもそうしたかったんだ。
愛する相手と一生に一度、その名の通り『honey moon』だから。
凛ちゃんがいると、その気はなくてもお互い遠慮することだってあるだろう?
あの子は聡い子だから…君達がどうしたら喜んでくれるか、一生懸命考えたんだって。
旅行なら、いつでも行けるからって。
だからね、二人で目一杯楽しんできてよ。
それから、これ。受け取って。」
遙さんがかわいらしくラッピングされた小さな袋を差し出した。
「これは?」
「あのね、花嫁さんみんなに私からのプレゼントでお渡ししてるんだ。
なんたって新婚さんだからね、ダンナさんにも喜んでもらえるものが入ってるから。よかったら使ってよ。」
遙さんが意味ありげにウインクした。
「あ、ありがとうございます。」
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