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NTR常習犯の反社お兄さんをカントボーイにして孕ませ制裁!
「……これで、土岐も終わりだなぁ」
まるで、水面を隔てているように遠くから声が聞こえる。
ざわざわと数人の男たちが会話を交わし、下品な笑い声があがるのが不快だった。
(痛――ッ)
頭に鋭い痛みが走る不快感。
ぼんやりと意識が浮上する。
昨日の女はやけに色目を使ってきて、断り続けていたというのに嫌いな酒をしこたま吞まされた。
女の手前、無下にするのも恰好がつかないので、嫌々、酒精を口に運んだ記憶がある。
そういえば、あの女――名前はなんといったか。
「おい、土岐の坊。いい加減、起きろ」
がらがらとした胴間声にはっと目が覚めた。
『その声』が誰の者か理解した途端、土岐は身体を強張らせた。
それも一瞬、皮肉げな笑みを口に浮かべた。
「……これはこれは鬼木はんでしたか。相変わらず、手荒いなあ」
肩を竦めようとしたが、ビクともしない。
視線をやると鎖で腕と脚を拘束されていた。
(なっ……)
驚くが、努めて表情に出さない。
そうすれば、土岐の若としての弱みを他の島のモンに見せることになるからだ。
(僕、何か下手売ったか……いや、親父への見せしめ? 人質?)
青年の名前は土岐千景という。
その名のとおり、関西・京都を主に牛耳る土岐組の本家筋の長男だった。
対するは、土岐と何かと因縁がある組の鬼木である。
いつの間にか、土岐は、その鬼木に囚われていた。
意識を失っていたらしく、経緯は定かではないが。
「……にしても、土岐の坊。男前やな。女たらしの噂はかねがね耳に届いているが……」
「おーきに」
皮肉に皮肉で返す。
土岐の趣味は人の女を寝取って、相手の悔しい顔を見ることだ。
決して、高尚な趣味とはいえなかった。
むしろ、土岐自身、悪癖だと理解していたが、男の悔しがる顔を見る瞬間、同性としての優越を感じるのが快感で不誠実な『遊び』をやめられなかった。
「しっかし、うちの若頭の手つきに手ェ出すのは良くないわなぁ。人の名前書いてあるもんに触ったらあかんやろ」
「へぇー……名前なんて書いてあらへんかったけどなあ。言いよって来たのも向こうからやで? あの女……好きもんなんかな。ずいぶんと熱心に僕を口説こうとしていたみたいやけど」
けらけらと笑いながら、土岐は、男たちを愚弄した。
だが、内心では下手を打ったと舌を打つ。
よりによって鬼木の手つきか。それとも差し金か……どちらかはわからないが、法度を犯したのは事実。
背に嫌な汗をかいていた。
「ていうか、鬼木はんたち。これなんなん?」
鎖で拘束されているのはわかる――だが、これはなんだろう。
今や、白の着流しに着替えさせられている。
そこまではいい。
開脚した格好で、産婦人科の内診台に男を拘束するのはいささか趣味が悪い。
「ああ、坊……じゃなかったな。今は、元坊か」
「……どういう意味や」
自分を亡き者にするという意味か。
制裁としては、ありえないことではない。
日頃の悪い遊びが、こうも裏目にでるとは。
土岐は自分の愚かしさをいまさら、呪った。
「その目で見てみい」
「やめ……やめろっ!」
控えていた手下が勢いよく着流しをまくった。
その下には何も身に着けていなかった。
羞恥のあまり、頭に血が昇る。
「ちゃんと顔覚えたからな! 後で覚えてろやあ!」
土岐は、拘束された格好で吠えた。
ガチャガチャと鎖が耳障りに鳴る。
「……落ち着けって。二度と女が食えないように“処置“してやっただけだろうが」
剥き出しの土岐の股間を見て、男たちがげらげらと笑いだす。
「……糞がっ!」
……ずっと、そこに違和感を覚えていた。
いつもあるはずの重みがなく、やけにすーすーと風通りがいいと感じていたからだ。
だが、確かめるのが怖かった。
「お前はカントボーイに改造されたんだよ。ま、正しくは去勢ってやつやな」
「ふざけんな! 元に戻せや!」
よもや、気を失っている間に下半身を『女』に変えられたなどと誰が思うだろうか。
悪趣味にも程がある。
「ほら、目ェ逸らさずに、マンコ見ろや。チンポの次は、ドタマ、カチ割られたいんか」
カチャ、とこめかみに銃がつきつけられる。
土岐は、渋々と――嫌悪を持ってその箇所に視線を落とした。
女泣かせの巨根は跡形もなく消えていた。
代わりにそこにあるのは無毛のつるつるとした割れ目。
ぷっくりと白い土手に、ピンクの縦スジがぴったりと閉じている。
「これ、あんたらのご趣味で? えろうえぇ趣味してはりますなあ」
自分の股間が女性器に改造された屈辱と怒りに、殺してやりたいという感情が湧いた。
「毛まで剃る必要あったんかいな」
土岐は、ふてぶてしく背もたれに寝そべった。
「ずいぶんと楽しそうにやっているじゃないか」
男の笑い声が足音とともに近づいてくる。
先ほどまで愚弄していた男たちが姿勢を正した。
「あんた、鬼木のところの……」
顔に見覚えがあった。鬼木の若頭である園崎だ。
「ほお、見違えるもんだな。そこらの女より、上玉じゃないか」
園崎が、でっぷりと肥えた醜い顔ににやにやと下卑た笑みを浮かべた。
瞬時に、土岐は悟る。
この男は、今、自分を『女』として見ているのだと。
ぞっと肌が泡立つ。
「近づくな。僕を誰だと思っている? 土岐の本家筋のもんや。親父が知ったら」
そのとき、太い腕が土岐の鳩尾にめりこんだ。
「かはあっ!」
空気の洩れる音。
土岐は脂汗をかきながら、身体をくの字に折った。
「男の身体なら多少、手荒にしても問題はない。あとはこのじゃじゃ馬を俺好みにするだけだな」
園崎は、土岐の髪を引っ張り、顔をあげさせた。
そして、そのなだらかな頬をべろりと舐めた。
饐えた唾液の臭いに嫌悪が募る。
粘ついた男の舌の感触にも。
「きっっしょ……きしょい!」
土岐は、何をされるか理解して激しく暴れ出した。
今まで自分が女たちにしたことと同じことをされる――直感であるが、そう察した。
「お前が利口にしたら、俺の女として可愛がってやる。早苗ももう年増だし、マンコが緩くて飽きていたんだ」
くっくっと園崎が悪魔のような笑いを洩らす。
土岐は、状況とは裏腹に自分をこの状況に陥れたであろう女の名前をようやく思いだした。
「あの糞アマがぁ……!」
いまさら、激昂する土岐を前に男たちは腹を抱えて笑った。
(中略)
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