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第1話

「うちの、うちのグループに入ってください! 新メンバーとして……っ!」  擦れたベルベットのぺちゃんこ椅子。そこから立ち上がった瑞帆の手を、優我は握る。そして、彼の目を一心に見つめて懇願した。  瑞帆はそのあまりにも一生懸命な彼の表情にほうっと息を吐き、続けて柔らかい笑みを一つこぼす。その瞬間、何事かと二人の様子をうかがっていた周囲の観客たちが一瞬にしてクチナシの花園へと姿を変えた。 「いいよ、ただしひとつ条件がある」 「条件? ……はい! 何でもおっしゃってください」  何を言われても受け入れようと心に決めた。優我は一度決めたら曲げない、アボカドの種のように硬い意志を内に秘めた性格なのである。 「俺の、恋人になってよ」  瑞帆は微笑を深めながら優我の目を見つめ返す。こうして、緑の風が吹く新緑の季節に二人は結ばれたのであった。

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