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そんなある日 4

かえでside 「どうしよぉ…別れないとならないかな…やだよ…別れたくないよ」 目の前で相当落ち込んでいるひながいる。 「俺が…うまく誤魔化せてれば…」 「最悪3人で駆け落ちだな。俺何だかんだで蓄えあるから二人の授業料とか生活費とか見る」 「俺もバイトする」 「俺も。絶対離れたくないから」 いまさら二人を失うなんて考えられない。 若気の至りだったんだと言われればそうなのかもしれない未来があるかもしれないけれどどうしても離れたくない… 別れるなんて考えられない… ひなは一人息子だし星さんが信頼してくれていたはるちゃんの息子たちが手を出したとなると…もしかするとはるちゃんと星さんの関係も崩れていくのかもしれない それでもこれは譲れない 「さくらぁ…かえでぇ…抱き締めて…」 ひなに言われぎゅっと抱き締める。 小さく震えるひな。 ひなの頬に両側からキスをした 「ひーな」 「うん」 「ひな」 「うん」 「大好きだよ」 「俺も大好き…別れたくないよ」 何度も繰り返すひなを抱き締め続けた

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