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そんなある日 6
星夜side
「俺は絶対別れないからね!」
あの日から顔を見れば陽向が俺たちに言う
「俺には二人が必要だし二人を愛してるから」
「わかったって。落ち着け。陽向。お前の選んでる道は困難かもしれないがそれをお前は越えられるのか?って話をしてる」
「越える!3人なら越えていけるもん。」
「お前ささくらの仕事とかえでの夢わかってる?」
「わかってるよ」
「これまでさくらは正統派で売って来たし周りの認識はそれだ。それなのに恋人がいてしかもそれが男の上に3人で付き合っている。そして相手は二人とも未成年。しかも一人は血の繋がった弟。そしてもう一人は国民的人気俳優 華陵院 朝陽の息子だよ?それが知られればさくらがどうなるか安易に想像つくだろ」
「…っ…」
「おそらく事務所側はそれを公にはしないし守ってくれる。でもそれが後々公になった場合のさくらの立場わかってる?周りの好奇の目にさらされて一歩間違えば世の中から干され外の世界でも路頭に迷うことになるかもしれない。それを支えられる?」
「…」
「それとかえでの夢は?」
「教師」
「だろ?教師という教える立場の者が実の兄と関係を持っていたなんて知られたら?どんなに優秀であっても採用されないかもしれない。世間とはそういうものだよ。お互いがお互いをどんなに思ったってそれは世間には受け入れられないかもしれない。俺や遥のときと状況が違うんだよ。簡単に考えてない?」
「簡単になんて…考えてない!!」
「ほんとに?」
「俺は二人がいてくれたからここまでこれた。これから先二人がいないことなんて考えられない…」
「ねぇ。陽向。二人を支える覚悟はある?」
「…」
「俺や母さんは何の援助もしない。それでも支えられる?それだけできるほど真剣な思い?」
「…」
陽向は黙りこんだ。二人のことが好きだからこそきっと今悩んでいる。
ねぇ。陽向。世間はそんなに甘くないよ。
反対なんてしないけど援助なんてしないなんて嘘だけど、でもこの交際はどう考えてもリスクの方が大きいんだ…
それに耐えられる?陽向。世間の目に耐えられる?お前はまだ中身が子供なんだよ…陽向
今が楽しいからって先を見ないなんていけないよ
「よく考えて。明日みんなで会うから」
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