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そんなある日 16

かえでside あからさまに落ち込むひな。 それをどんなに慰めようともひなは笑わない 「ねぇ。かえで」 「ん?」 「…何でもない」 「…」 さくらの言ったこと…俺たちとは遊びだったっていうあの言葉… あまりのショックにそのときは何も考えられなかった。でも冷静に考えてみたらあれが嘘だなんてすぐにわかった。 自分の立場上周りを巻き込むことを良しとしなかったはずだから あの日からさくらは家には帰っていない。 長期ロケなどもないはずなのに。 それがないときは必ず帰ってきていたのに きっと帰れないんだよな?さくらはいつも俺たちを引っ張って来てくれた。 そんな自分が嘘でも俺たちを傷付けたと解ってるから顔向け出来ないだろう あいつは…優しいから…俺たちの中でも一番優しいから… そしてあいつは今こう思っているはずだ… せめて…俺とひなはそのままでいて…と 自分は嫌われてもいい。でも俺のことは嫌わないで欲しいと… きっと今頃他の誰かを抱いているはず。 あいつは落ち込むと性欲が増す。限りを知らないのだ そんなときは俺が相手をできたのにもうそれがいない。 だったら誰を? 誰に俺たちを重ねて抱いてる?抱かれてる? さくら…無事でいる?さくら…声が聞きたい…会いたい…抱き締めて慰めてやりたい… でもさくらは落ち着くまで…いや…もしかすると…もうここには帰らないつもりなのかもしれない… 俺たちに別れを言い渡してあれから約半年が経っていた。そんなある日…テレビの報道に釘付けになる 『SaKuRa電撃引退!!』 「は!?どういうこと?」 誰も何も聞かされていなかったから動けないでいた。 同じ事務所だった朝陽さんなら何か知ってる?

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