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第23話
またも頰を赤らめる姿を見て決意する。
「あのさ…実は話しておきたいことがある」
「何?」
「俺がどんな奴でも付いてきてくれる?」
「10年追っていたんだよ。付いていかないわけない」
「隠してることがあるんだ。これは家族と社長しか知らないこと」
「…僕が聞いていいの?」
「俺だけ君の事情知っているの不公平だろ?」
「不公平だなんて思わないけど受け止めるよ」
「うん…実はさっき君のこと知ってた理由に偽りがある。」
「偽り?」
「双子の弟なんて存在しない」
「なら何で?」
部屋の片隅に置いてある荷物に向かう。その中からいつものやつを取り出し身につける
「え…片桐くん…」
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