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第83話

とはいえ俺が連絡できる人なんて隅田くらいしかいないのだけど 「もしもし。今何してる?」 「奏多と奏多の家にいるよ」 「もう飯終わった?」 「今どうしようか考えてたとこ」 「朝陽さんが料理作ってるんだけど伊澄と一緒に来ない?」 「え?!いいの?ちょっと待って………じゃあお邪魔します」 「住所送っとくな」 「了解」 15分ほどでついた2人を初めて家に招き入れる 「こんなとこ住んでたんだぁ。学校からすぐじゃん。良く今まで気づかれないで来たな」 「まぁねぇ」 「めっちゃカッコいい部屋だなぁ。お前らしい」 「ありがとう」 「わぁーこれ全部先輩が?すごい!!ちょ…奏多見てよ」 「見てるよ。朝陽くんは本当に何でも出来ちゃうんだねぇ」 「好きなんですよね。色々するの。味はどうかわかんないですけど」 もちろん味は申し分なかった。 4人で過ごすクリスマスは意外と楽しいものだった。 「ならボチボチお暇しようかな。今日はありがとう」 「冬休み中にまた遊ぼうねぇ」

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