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第111話

今日は元旦。とは言え特別なことは無くいつものように時間は過ぎる。 雑誌のグラビア撮影の打ち合わせ。しかも何かしら絡みがあると言うことで話を聞いているのだが… 今回は正直やりたくない。理由は簡単。ゲイ雑誌の数ページ、男と裸で抱き合ったり疑似セックスシーンだったりがあるからだ。相手はまだ無名の新人のうちの誰かだがまだ決まっていない。 これからオーディションで決めるそうだ。まだ募集も始まってないそうだが… 「あの…この相手役って俺が連れてきた人でもいいですか?正直知らない誰かとは…ね…相手顔はでませんよね?」 「はい。どなたか適任の方がいらっしゃるんですか?」 「このコンセプト的にど真ん中の人がいます」 「では一旦お会いさせていただいても?」 「ちょっと交渉してみます。その人がダメなら…オーディション俺も参加させてください。ある程度見極めたいので」 「わかりました。ではまたご連絡下さい」 撮ってくれるのはかなり腕の良いカメラマン。彼の評判は頗る良く。会って話した感じも良かった。 元々ゲイ雑誌のモデルをしていたそうで顔立ちは綺麗な人で服を着た状態ではわかりにくいが綺麗な体をしていると思う。

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