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第112話
打ち合わせが終わりこの次はドラマ撮影。
またも稀城と一緒だ
「おはようございます。相馬さん。お久しぶりです」
「また宜しくお願いします」
撮影が終わり稀城に呼ばれる。
「あの…俺…相馬さんにお願いがあるんですけど…」
「何ですか?」
「俺とデュエットしてくれませんか?」
「デュエットですか?」
「はい。一度相馬さんと一緒に歌いたくて」
「稀城さんとなんて…拷問ですか?」
「え?」
「貴方と並んで歌えるほどの器量は持ち合わせてませんよ」
「何言ってるんですか?相馬さんめっちゃ上手いじゃないですか?」
「いやいや…稀城さんには遠く及びませんけど」
稀城は本当に上手いのだ。海外からの評判も高くもう世界の人なのにそれが俺となんて…いやいや…冗談きつい…
どうにか断ろうと次の言葉を発したときに横から割り込んできた
「それいいじゃん!今回のドラマの主題歌誰で行くかまだ決めかねてたからぜひやってもらえないだろうか?」
監督だった…
「いや…僕は…」
「よーし!決まり!」
「え??!!ちょっと!監督それは…」
断る隙も与えられず新しい仕事が増えました…
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