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第145話

「さぁ。いきましょう?」 「俺はお前が嫌いだ」 「ふふっ…照れてるの?可愛いわね」 「お前に嫌悪感はあっても好意を持ったことはない」 「星夜ったら何言ってるの?」 「近寄るな。お前はこの世で一番嫌いだ」 「星夜。そんなに私のことを愛しているのね。華稜院から私を守りたくてそんなこと言ってるのね。大丈夫よ。二人でどこまでも遠くにいきましょう?そして幸せに過ごしましょう」 「嫌だ」 「星夜。安心して。私がどんな手を使ってでもあなたを守るから」 会話にならない関山をただ見ていた

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