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第168話

そう、朝陽さんにも俺にも傷が残ってしまった。 だから土門さんとの仕事はもうできない。 雑誌が雑誌なだけに仕方ないことだと自分に言い聞かせるしかなかった 「この後は時間ある?」 「この後は朝陽さんと会うくらいですよ」 「二人と話したいんだけど時間もらえないかな?」 「朝陽さんに連絡しておきます」 おそらく契約打ち切りの話なのだろう。 連載を続けることはもうできないのだから 土門さんのような人に撮って貰えて良かった。 とても誇らしい。 仕事が終わると朝陽さんがロビーで待っていた。 土門さんの車でどこかへ向かう。 向かった先は蘇芳さんの事務所だった 「久しぶり。大変だったね。もう体は平気?」 「はい。お陰さまで」 「よかった。今日来て貰ったのはまぁ何となく察してはいると思うんだけど… 君達との契約を打ち切らねばならなくなった。あの雑誌には脱げないモデルははいらない。使えないんだ」 覚悟していた俺たちはただそれを受け入れるしかなかった。

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