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第217話
真っ赤になりながら涙を流すカイを見詰めた
「カイ…」
「今日朝陽くんと…一緒だったよね?車の外に朝陽くんが見えたんだ…
だ…か…らっ…俺…俺の役目は終わりなんだって…思って…」
泣きながらカイが話す
「車出す直前…朝陽くん…こっち見てた…朝陽くんは…まだ星夜のこと…あの顔を見たら…間違いないって…うっ…あ…」
「朝陽さんにはもう神楽坂先輩がいる。俺のことなんて…あり得ない…」
「だったら…あんな顔なんて…しない…星夜も朝陽くんもわかってない…」
「カイ…」
「ごめん。今だけ…今だけだから…今だけ…今だけ俺の物でいて?…明日には笑って背中押すから…だから…」
「だから…朝陽さんには…」
最後まで言わせないとばかりに唇を重ね舌を侵入させたカイ
遠慮がちに始まる口内の愛撫は次第に激しくなる。
長く熱いキスだった
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