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第245話
カイはまだ帰っていなかった
電話を入れると繋がらない。
こんなことはよくあるのでいつもなら気にならないのだが今日は早く会って話したい
カイの店へ向かった
カイの店まで徒歩で15分程。
外壁は真っ白。中はパステルカラー。カイらしい優しい雰囲気の店。
店の入り口のすぐ右手に鍵つきのロッカーが備え付けてある衣装部屋があり自由に使える
その隣がメイク室。中のメイク道具も自由に使える
窓から少し覗くがカイの姿は見えない。
仕方なく扉を開け中に入ると人気のアニメキャラに扮していたキャストが声を掛けてくる。
「カイ…店長は?」
「店長ならいません」
「え?」
「お休みです」
「そんなはず…」
「お帰りください」
一方的にドアを閉められてしまう
何かがおかしい…裏口に回ると鍵がかかっていた
一旦朝陽さんに連絡を入れる
「朝陽さん。今カイの店に来たんですけど…カイが見当たりません。嫌な予感するのでもう少し探してみます」
「僕も探そうか?」
「ダメです。朝陽さんはすぐ何かしら巻き込まれそうなので。十夜さんは帰宅されましたか?」
「もうすぐ帰るって連絡あったよ」
「そうですか」
「ちゃんと話してくるね。カイさん早く見つかるといいね」
「はい。じゃあまた」
「うん。またね」
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