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第265話
それから3ヶ月たったある日のこと。あの日から時間が少したち以前より安定してきていたところで仕事の関係上家を開けないとならない日が出来てしまった
「カイ。俺今日親父のところに行かないとならないから家開けるんだけどカイも一緒に来ない?」
「俺は店に行かないとならないから…何時になるの?」
「最終の打ち合わせだから…はっきりわからない…もしかすると泊まりになるかもしれない」
「そっか…うん…大丈夫だよ。一人でも平気」
「何かあれば直ぐに連絡しろよ。電話は出れるから」
「ありがとう」
カイを先に送り出し家を後にした
仕事は思うようにいかず日付が変わってしまった
泊まっていけばいいと言われたが断り急いでカイの元へ帰る
到着したがカイの気配がない…
「カイ?」
寝たのかと思い寝室を除くがそこにもいなくて不安にかられカイに電話をするが電源が切れてしまっているのか繋がらない
そのまま家を飛び出し店へ向かう
店にはまだ光が灯っていた
裏のドアをガチャガチャ鳴らす
念のため持ってきたカードで扉を開ける。
「カイ?」
そこには誰もいなくて店頭の方で物音がする
そっと覗くとそこにはカイと如月さんがいた。
2人で絡み合いながら何度も繰り返される深いキスに呆然としてしまう
どうしたものかと立ち尽くしていたら持っていた荷物を落としてしまい気付かれてしまう
「相馬さん…」
「ごめん…連絡取れなかったから心配になってここまで来ちゃったけど必要なかったみたいですね。じゃ、お邪魔しました」
「相馬さん!待って!」
振り返ることができずにそのまま店を後にした。
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