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第264話

あれから1ヶ月。カイはあの日から二、三日置きには店に顔を出し接客もこなした。 店長という立場を貫いたのだ カイはやはりプロ。仕事を卒なくこなした。 その姿は何事もなかったかのようで周りもカイの作り上げた笑顔に騙されていることに気が付かない 等の本人は仕事が終わり自宅に入った瞬間糸が切れたようにそこに蹲る。 俺にしか見せられないカイの弱さ… 玄関に蹲るカイを抱えソファへ運ぶ。一人で寝室には行きたがらないから カイはソファで膝を抱え食事の準備が終わることをじっと待つ 幸いなことに食事は普通に摂れるため顔色はいい そのあと一緒に風呂に入る カイが求めてくれば体を重ねることもある テレビはここ最近はつけていない。 理由は簡単。朝陽さんの姿が見えてしまうとカイがとても不安そうにするからだ。 カイの中では俺が無理をして自分の側にいるという不安がどんなに抱き締めても拭えないのだ そんな生活をしカイの安定は見られないまま時だけが過ぎていった

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