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第298話
十夜side
迎えにいったら朝陽が霞ってやつと話していた
朝陽は微妙に怯えているように見えて思わず車から降りた
霞が朝陽には他に男がいると言った
朝陽のことだから何か理由あるだろうし第1俺はただの幼馴染みだ。
変に攻める理由もない
他に男がいるとしてそいつじゃなく俺を頼ってくれたんだから俺はそれを返すだけ…
でもやっぱり胸が痛くて隠すのに必死だった
「あのさ…十夜」
「何?」
「今日霞くんにその…押し倒されて…」
「は?」
「危なかったところをたまたま事務所に来てたせいくんが…助けてくれて…」
「星夜が?」
「うん」
あぁ…まだ星夜がこんな顔させられるんだ…
羨ましくて…悔しくて拳を握った…
「そのあと隅田くんと会ったんだけど…せいくんカイさんと別れたって…もう頭ごちゃごちゃ…」
そういうことか…もし星夜の元に戻れるなら戻りたいのだろう…
霞が他の男って言ってたのが星夜ならあながち間違えではない…きっとお似合いだろう…
やはり星夜には敵わない…
「星夜とまた話したら?始めからやり直せるかもしれない」
「でも…」
「俺のこと?気にするなって言ってるだろ?もしダメならまた受け止めてやるよ」
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