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第301話

カイside 時が経つにつれ冷静に考えられるようになってくるとやはり星夜の横には朝陽くんがいるべきだと思い始めた 星夜は俺のことを好きだと言ってくれるけどそれはきっと情で… 星夜の中で愛と情の区別がつかなくなっているのだと思った… 思い始めると止まらなくてついつい蓮華に愚痴を溢していた こんな気持ちのままで星夜の側にいても辛い… 俺は弱い…自分でも良くわかっていた… 離れることはとても辛いけど情で側にいられてももっと辛い…だったら離れよう… でも…一人で離れることには一歩が踏み出せなくて結局蓮華に寄りかかった 蓮華に側にいて欲しいと願った 蓮華はとても複雑そうに…でも嬉しそうに了承してくれた 星夜を店に呼び出して蓮華のことが好きになったと伝え別れを告げた 星夜はとても辛そうな苦しそうな顔をした…その顔を見て嘘だよって言いたかった…でも…俺は星夜を手放した… 星夜のお陰であの日ボロボロになった俺がここまで立ち直ることができた… だから…星夜…本当の幸せを見付けて…

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