「蓮華ー」 「はい」 仕事後残るよう言われた 「蓮華あのさ…」 「はい」 何かカイさんの様子がおかしい 「どうしたんですか？」 「俺…星夜と…別れようと思う」 「はっ！？意味わかりません」 「もう一緒にいるの辛い…離れるのも辛いけど…でもさ…情だと思い始めたらもうそうとしか思えなくなった…星夜の顔色伺いながら一緒にいるって違うと思う…だから…俺…別れる」 「後悔しませんか？」 「する…でももうイヤ…蓮華…助けて」 「助けてって…」 「俺は蓮華と一緒にいる…」 「へ？」 この人は何を言い出すんだろう… 「星夜に蓮華の事好きになったから別れるって言う…だから…その時側にいてくれない？」 「どうやったらそうなるんですか…」 「星夜に最近言われる。蓮華といるときの方が楽しそう…俺と過ごすより如月さんと過ごすこと多いから何か…って。いつも最後は濁されちゃうけど…」 「はぁ…それってただのヤキモチじゃないですか…」 「ヤキモチ…？」 「どう考えてもそうでしょ？」 「でも…そんなの…って」 「もう…仲良しカップルの戯れですね…ちゃんと話せって言ったじゃないですか…」 「でも…もう決めたから。星夜とは別れる」 「だから…後悔するでしょ？」 「でも…決めたから…」 何度もこのやり取りを繰り返す。一度決めたら動かない…頑固者のカイさん。 きっと本当にそうして後悔してまた泣いてって繰り返すんだろうな… カイさんに根負けして頷く。淡い期待を持ったのは事実… 「わかりました…」 「明日星夜休みだから…明日は用ある？」 「無いです」 「じゃあ明日…よろしくね」 「カイさん。それ終わったら俺の事無かったことにする？」 「え？」 「後悔して泣くの目に見えてるから俺それ真実にしちゃいますよ。側にいます。ずっと」 カイさんは何も言わなかった