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僕らの間 22
「おはよ!望月大丈夫かぁ?」
「おはよ。うん。大丈夫。ありがとう」
「小松くんおはよ。」
「おはよ。明日相馬さんのとこ行くことになった」
「良かったねぇ。嶺の作ってくれたお礼になったかな?」
「もらいすぎて悪いよ。ありがとう」
「お前の夢が近付くといいね」
その数年後彼が有名なデザイナーになることを俺たちはまだ知らない
放課後
「愛斗。今日生徒会室いかないと」
「そうだった。いこ!」
「お疲れ様。宮部くん。望月くん」
「会長お疲れ様です。早いですね」
「サボってた」
「え!何悪びれもなくそんなこと言ってるんですか!」
「だって…授業面白くないから…」
「はぁ…相変わらずですね」
彼は生徒会長だが基本的には不真面目な生徒だ。彼は所謂帰国子女で向こうで大学までの課程をわずか12歳で取得した天才児。
この学園はこの辺りでもトップクラスの偏差値だがそこで教える教師よりも数段賢いのは当然のことで。
ではなぜわざわざここに入学したのかと言うと…なんとなく…だそうだ
どこまでも謎多き人。
この学園の生徒会役員は成績で決まる
この長い学園の歴史の中で片桐先輩だけが唯一学年首席にも関わらず生徒会役員にならなかった人。
「会長。そんなやる気ないなら何で会長の話受けたんですか?」
「んー?なんとなく?」
「そこも?」
「うん。あ…でも…望月と絡めそうだったからってのもあるかな?」
「え?嶺と?」
「うん。望月さぁ完全に俺のこと忘れてるよね?」
「え?」
どういうことなのか?わからない。俺の記憶に会長はいない
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