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僕らの間 25

愛斗side 本当は来ていたことは知っていた…思いの外早く田中から解放されここへやって来たとき微妙にドアが空いていて隙間から二人の会話が聞こえ姿も見えたから。 二人が抱き合っていたことも…キスをしたことも…ただ黙ってみていた 生徒会室から出てきた七瀬先輩と少しだけ話した 「もしかしてみてた?」 「はい」 「怒る?」 「いいえ」 「良かった。お前から奪いたい訳じゃないんだ。俺のわがまま…宮部。れーくんのことお願いね?幸せにしてね」 「当然です」 「宮部で良かった。れーくんの一番の人が。宮部じゃなかったら一緒に連れていってた」 「先輩。俺は嶺以外考えられない。嶺に何かあれば俺は直ぐにでも駆けつける。どんなこともする」 「うん」 「だから…先輩。安心してください」 ちゅっ 「はぁ?何ですか?」 「いやぁ。お前ばっかり堪能してずるいなってちょっと思っちゃった」 その後深く口付けられ舌まで入れてきた先輩を受け入れた 「んっ…」 「可愛い…敵いっこないね」 「そこまでする必要あります?」 「だって毎日れーくんのがここに…だから少し分けてもらおうと」 「そんなの嶺にしてもらえばいい」 「いいの?れーくん感度良さそうだからなしくずしに俺に抱かれちゃうかもよ。優しいし」 「…やっぱり…だめです」 「ふふっ…だから宮部かられーくん分けてもらう。」 もう一度キスをしてどちらともなく舌を絡ませた 「宮部のキス気持ちいね。はまりそう…」 「はまらないでください」 「宮部毎日れーくん抱いてるの?」 「えぇ。勿論です」 「そこまではっきり肯定されると潔いね。れーくんはタチだと思ってたのになぁ」 「俺のわがまま聞いてくれたんで」 「いいなぁ。俺もれーくんと…」 「ダメですからね」 「わかってるって。じゃあね。宮部」 背中を見送り生徒会室に入ると嶺が黙々と何かを振りきるように仕事していた。 そんな嶺が可愛くて…生徒会室の鍵を締め作業する嶺にこちらを向かせ深く口付けた 「んっふっん…何?愛斗」 「可愛かったから」 何度も何度も口内を荒らした。嶺の吐息は甘いものに変わる。 こんなに流されやすいんだから七瀬先輩の巧みな舌使いには抗えなくて先輩が言った通り抱かれてただろう 「抱きたい…」 「はぁっ…?ここで?ダメだろ」 「今日ここに来るの俺たちだけだしいいじゃん」 「…」 「嶺も乗り気の癖に…」 学校じゃ絶対にダメだと聞かない嶺だけどさっきのことがあったから罪悪感で素直に応じると践んでいた 「いいよ…抱いて…」 七瀬先輩の想いも込めて優しく抱いた。やっぱり乱れる嶺は綺麗で…堪らなかった

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