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僕らの間 24
それから数ヶ月
三年はもう休みに入っている。
休みにはいる前に役員は代替わりをし今は愛斗が会長だ。
教師に呼ばれ愛斗より先に生徒会室へ行くことになった
「あれ?開いてる…」
人影があり他の奴等が先に来たものだと思ったいた。
でも…
「七瀬先輩?どうしたんですか?」
「よぉ。望月。久しぶり。宮部は?」
「田中に呼ばれて」
「あぁ。ならしばらく解放してもらえないね…」
「ですね。取り敢えずやれることやっておこうかと思って。明後日の卒業式のこと」
「ありがとう」
「どうしたんです?珍しい…」
急に七瀬先輩が胸に飛び込んできて腕を回した
「先輩?」
「少しだけ…今だけでいいから…」
「先輩…」
「やだ…あの頃みたいにナナちゃんって呼んで…お願い…」
「ナナちゃん」
「れーくん…好き…ずっと好きだった…忘れられなかった…帰国してれーくんの学校調べてやっと同じところにこれた…でもれーくんは俺のことなんか忘れてて可愛い恋人がいて…幸せそうに笑ってるから…ずっと言わないつもりだった…」
声を震わせながら言葉を紡ぐナナちゃんに何と声を掛ければ良いのかわからなくて
「れーくん…」
触れるだけのキスをして七瀬先輩は離れていった
「望月。宮部と幸せにな。俺…明日向こうに戻るんだ。もう帰国することはないと思う。今までありがとう」
「ナナちゃん」
「もう大丈夫。この気持ち整理したかっただけだから。さっきのキスは宮部にはナイショね?あの子怒らせたら何するかわかんないし」
「…」
「そんな顔しない。ねっ?あ…怒ってんの?さっきのやつ」
「いえ…ごめんなさい。七瀬先輩。俺には…」
唇を人差し指で塞ぐ
「それ以上言わないで。わかってるから。じゃあね」
踵を返し去っていく後ろ姿を見送った。
卒業式には七瀬先輩の姿はなかった
「嶺」
「何?」
「七瀬先輩向こうにいっちゃったんだってね?会いたかったなぁ」
「2日前に生徒会室にいたよ。」
「そっか」
「うん」
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