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道標 5
今回の企画ラストの曲となりました
Luna e soleです!!
遥に始め曲を書いてもらったときに曲数をを決めて欲しいと提示された
俺は取り敢えず10曲と伝えた。
“取り敢えず”だ。始めからそれで終わりたくはなかった
だってやっとの思いでこの人を手にいれたんだから
今回が“取り敢えず”最後の曲だった。
今回の企画があまりにも好評で事務所側も離してやるつもりは毛頭なかったのだが
勿論今回の曲も申し分ない。さすが遥だと思う
でも…やっぱり何かが足りない…
「お疲れ様でした」
「お疲れ様でした」
スタジオを出て遥に電話をかける。今頃あの報道が出ているはずだ
企画続行…遥が俺たちの専属プロデューサーになるって
ほくそ笑みながら遥へ電話をかける
「テレビ見ました?そう言うことなのでお願いします」
「約束と違うじゃないか!」
「約束?」
「今回で曲提供は最後だって…」
「そんなこと言ってません」
「そんな…そんなの無理だ。俺には書けない!」
「そんなこと言っていいんですか?全部公表しちゃいますよ。こっちには証拠揃ってますから。ではまた明後日までにお願いしますね」
「そんな…まっ…」
一方的に電話を切る
遥が電話越しでも泣いているのがわかった。…可愛いな…もっと泣けば良い…俺たちのために泣けば良い…あなたの泣き顔は最高だ…
「おーみー!!」
「ただいま。海都。どした?」
「ねぇ?これどういうこと?」
「あぁ。そのままだけど?遥は俺たちの専属になる」
「そうなんだぁ。良かったねぇ。もちろん遥さんも喜んで了承してくれてるんだよね?」
「海都。エッチしようか?」
「はぁ?ちょっと!!まっ…んっ」
絶対海都には知られたくない…俺が脅して作らせているだなんて。
俺のことを信じている海都には絶対
「いやっ!!おみ!やめて!!」
ここまで本気で拒絶されたのは初めてだった
「なに?」
「何か…今日の鷹臣怖い…」
海都が本気で怒っているとき呼び捨てになる。何でそんなに怒ってるの?
「ねぇ。なんか変だよ?今日の生放送もおかしかった。楽しそうじゃなかった…苦しそうだった…今日だけじゃない…最近ずっとおかしかった…何があったの?ねぇ!ねぇってば」
「うるさい!!今日は望悠のとこに行く」
「ちょっと!!鷹臣!」
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