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道標 19

「ただいま…」 たった一週間程だが懐かしい パタパタと海都が奥からやって来て俺の胸に飛び込んできた 「おみー…会いたかったよぉ…」 「あぁ…もう…可愛い…もう…だめ…」 玄関で深いキスをしたから海都が立てなくなる 「んふっ…もうっおみったら…」 「悪い…あの日…お前に当たっちゃって…ごめんね」 「俺も…しつこくてごめんね…」 「話すよ。何があったか…もしかしたら…お前は軽蔑するかもしれないけれど…」 リビングに戻り今までの出来事を話した…どんな顔しているのか見られなくて…海都を見れなかった… 海都は小さな体で俺を抱き締めてくれた 「おみ。辛かったね…苦しかったね…でもね…もう間違わないでしょ?だから…大丈夫だよ。大丈夫…苦しんでるのに気づいてあげられなくてごめんね…俺はおみが…Luna e soleが大好きだよ。だから笑って?」 「海都…」 「おみ…抱いて?」 精一杯優しく抱いた…海都の体温が…声が心地いい…また明日から頑張れる… 俺はもう間違わないから…遥と相馬星夜の引いてくれた道標を頼りに走り続けるから… だから…見ていて?そして…いつか…必ず…

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