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第50話

「あっ……ああ……」  奥を突き上げたとき、ひなたが掠れたような善がり声を上げた。  そのまま彼のイイところを集中的にえぐるように突き上げてやると、 「あっ……だめ、月野さ……そこ……だめっ……」   感じ入った声を上げ、体を淫らにくねらせた。 「ひなた……好きだ……」 「ああ……、あっ……月野さん……月野さんっ……」  いつしかひなたの声は快感一色に染まり、大きく体を震わせたかと思うと、月野の腹部へ愛液を迸らせた。 「……っ……、ひなた……」  ひなたがイッた瞬間、内壁が強く雄を締め付けてきて、月野の限界も近づく。  月野はひなたの体を揺さぶると、彼の奥深くで熱い精液をたっぷりと放った。 「ああっ……月野さん……」  体の奥深くに勢いよく月野の射精を受け、ひなたがまた絶頂を迎えた……。  二人はしばらくのあいだ、一つに繋がったままで抱きしめ合っていた。  荒かった呼吸が落ち着いてくる頃、ひなたがポツリと呟いた。 「今、オレと月野さん、一つに繋がってるんだね……」 「ああ。……辛かったか? ひなた」 「最初はちょっぴりね。でも途中からは、……すごく……良かった……」  ひなたは真っ赤になって、消え入りそうな声でそう言ってから、更に言葉を紡いだ。 「……オレ、すごく幸せ……。ずっとこのまま月野さんと繋がっていたい……」 「そんなかわいいこと言うなよ……」 「あっ……、月野さん……」  ひなたの中で月野はまた勃起していた。 「……ひなた……」 「あ……ああっ……」  再び月野がゆるゆると動き出すと、ひなたがひときわ高い声を上げる。  そしてまた二人は、ともに激しい快楽の海へと飛び込み、同じ時間を泳ぐのだった。

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