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年初め

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます Rosenです バイトで年始年末追われていたせいあってか正月らしいことを全く出来ていません 悲しい…… というわけでまた、ちょっとした小話を (小説業を今休止しているため文章力が衰えています) 「寒くなりましたね」 「だな〜、今まで暖房でそれなりにやってきたが今年は更に死ぬ」 「外に出ちゃうと一気に熱が冷めちゃいますもんね」 季節は冬、お正月とあってショッピングモールは人が多い。 クリスマスに貰ったマフラーをつけて黒木さんとお出かけしているのだ。 でも、何しに来たのかは教えてくれない。何か買うつもりなのだろうか。 「さぁて、ニ●リに行きますか」 「?何故……」 「何故って、こたつ」 「ふぉお………」 「よぉし、これで準備OK」 『綺月が来た事だし、寒がりっちゃ寒がりだから買おうかと思ってたんだよ。 あとは俺が後ろから抱きしめて入りたいだけ』 1つだけ動機が不純な気もするけど、俺の為を思って買ってくれたらしい。 マフラーの件と言い先生にはいっぱい甘やかされている気がする。 何か一つでもお返しが出来たらなぁ………。 「ほら綺月、あったかいよ」 「あ、はいっ」 リビングにドンと置かれたこたつ。オレンジ色の猫柄の毛布は見た目的にも暖かく可愛い。 こたつというものは初めてなのでおそるおそるその空間に足を入れてみる。 上から熱が送られてきてじんわりと暖かい。下半身を入れてみると、とても心地よかった。 「どう?熱くない?」 「丁度いいです」 「よし、じゃあ俺もはーいろっと」 俺の後ろに座ると、挟むようにして両足を入れてくっつく。 お腹に手を回され、ビクッと身体が跳ねるも包まれるような温もりに身を任せる。 (なんか、全身があったかい) 「は〜何年ぶりのこたつだろ、あったけ〜」 「黒木さんはこたつ使ったことあるんですか?」 「実家にあるよ〜、こっちに来てからは暖房で生きてたからね〜。 今度、一緒に実家行こうか」 「えっ」 「綺月の事、紹介したいし」 「………!そ、それはその………」 「照れちゃって、ほらみかん食べよ〜こたつと言えばみかんだよ」 ついでにと餅やみかんを買ったりもした。 黒木さんがみかんをむいむい剥いて、一切れを口元に持ってくる。 甘くて美味しいみかんと、ほのぼのとした 時間の流れにのって昼間を過ごした。 「んぅ…………」 「眠い?」 「はい…」 夜ご飯を食べ終え、お風呂に入ってまたこたつに入る。 テレビを見ていたらもう夜も遅く眠気も強くなってきた。 「ほら、こたつで寝たら風邪ひくから」 「はぁい」 眠い目を擦りながらこたつから出て、よたよたと寝室へ向かう。 離れているせいか少しひんやりとした空間で、眠気に耐えられずベッドにダイブする。 「こら〜、ちゃんとベッドの中入って」 「んん、」 「もーしょうがないな」 黒木さんは俺の肩を抱き上げ、ベッドにそっと寝かせてくれる。 頑張って起きてたせいか眠気は最高潮らしい。 黒木さんも中に入ってきて、近くに熱を感じる。 「黒木、さん」 「ん〜?」 「俺、黒木さんに……何もお返しできて、ない……何か、あげたいのに………」 「もしかして、まだ気にしてた?いいって、あれは俺の気持ちだから」 「でもっ、それじゃなんか、やだ………」 「やだって……ちょっと拗ねてるとこ可愛い天使……」 されてばっかりじゃ俺だって申し訳ない。 何かいい方法は…………。 「……黒木さん」 「?」 「その……………俺が、ぷれぜんと、です」 布団の中で小さく手を広げ、じっと目を見つめる。 どうせなら、人間ゆたんぽとして俺をあげればいいんじゃないかって。 その方が使い勝手がいいし。 「…………」 「?黒木さん……いや、でした?返品は可能……んっ」 「やだもうめちゃくちゃ可愛い………天然すぎる」 俺をぎゅう、と強く抱きしめて肩口に顔をうずめてくる。 熱を帯びた吐息が耳や首にかかりくすぐったい。 そんなに嬉しかったのだろうか。 「一生返品しない。ずっと大切にする」 「……えへへ、ほんとですか?」 「ほんと。死ぬまで可愛がってあげるから」 唇にキスを落とし、手と手を絡め合う。これでもかってほど密着すれば熱と熱が溶け合っていくのを感じた。 「おやすみ、綺月」 「おやすみなさい……」 終始グダグダですね……衰えが分かる まだまだ小説業を復活させることは難しいのですか、ちょこちょこイベント系の小話はあげてリハビリしていきたいと思っています 改めまして、あけましておめでとうございます 皆さんにとって、良い年になる事を願っています Rosen

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