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高校を卒業して、大学には行かず就職して家を出た。 「ただいま、憬」 「おかえり」 祐は今、憬と一緒に暮らしている。憬が祐におかえりのキスをする。 その度にジャラジャラと不釣合いな金属音。 憬は手と足首を鎖で繋がれていた。鎖の長さは家の中を全て移動出来るだけの長さがある。 この鎖は二人の愛の証。 「ごめんな、憬。でも、この鎖を外すつもりもお前を逃がしてやるつもりもないんだ」 「この鎖は俺らの愛の証でしょ。祐は俺を愛してくれてる。それ以外なんて、俺にはなんの意味もないよ。祐がいればそれでいい」

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