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第15話
そして早速向かった希一のいる馬術部。
「会長?どうしたんですか?」
「視察だ!!活動実態を調べるのも仕事なんでな。」
「はぁ………」
この馬術部は全国大会に何度も出ていて優勝の常連だ。
だが、そこに部員への無理な行為はないのか、碧はそれを見にきたのだと最もな口実を付ける。
「あれ?貴方は……」
そこへ聞き覚えのある声が後ろから聞こえた。
振り返るとそこには会いたかった希一の姿がそこにある。
「お、お前は……」
「確か碧さん……でしたよね?
どうしたんですか?」
「あ、ああ……視察だ。
一応生徒会の仕事で。」
「そうなんですか……
ああそうだ、先日はお世話になりました。」
そう丁寧にお辞儀をする。
彼の一つ一つの動作は育ちの良さを感じ流石名門一族の人間だと思う。
「馬術部はどうだ?」
「はい、皆さん優しくていい人ばかりだし、大会で優勝するくらいなので上手いですよね。
俺、実は馬術は初めてなんですよ。
以前はただ馬に乗って散歩するくらいだったので難しいですね。」
「そう…なのか……」
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