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第22話

「何でお前がここにいるんだ?」 「よく言いますね~ 度々生徒会室を抜け出してこそこそと どこに行っているのかと思いきや まさか貴方がΩの彼と逢瀬を重ねているとは」 にやにやと笑いながらからかうように言い 碧の反応を窺う 「はあ?逢瀬?何を言っているんだ馬鹿馬鹿しい」 「おや?違うのですか? じゃあ碧様の片思いですか」 「だから‼違うと言っているだろう あいつは弟のようなものだ」 弟ねぇ…… それにしては違和感があり過ぎる あれは弟を見る目ではない 明らかに恋をしている目だった まさか…… 自分の気持ちに気づいていないのか 碧は一人っ子で兄弟などいないし 誰かを好きになったこともない だから恋を弟愛のようだと勘違いしている 「ぷぅぐっ、ふふふふふ」 「な、なんなんだ?」 あまりにも面白すぎて思わず吹き出しそうになってしまった 必死に口を手で押さえて笑いを堪えようとするも 抑えきれず碧の額には怒りマークが浮かぶ 「お前何なんだよさっきから」 「いいえ?なんでもありませんよ そうですね、弟みたいに可愛いですもんね~」 雫は面白そうだからと碧が恋していることは 指摘せず様子を見ることにした しかも相手はよりによって九条家のお姫様なのが本当に笑える 「あいつは謙虚でしっかりしていて 流石九条家の人間だな」 あ~これは重傷だな……
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