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第54話

希一はハンバーグ、陽介はスパゲティを頼み暫くすると注文の品がやって来て食べ始める。 「美味しい。」 「ほんとか?お前いいもんばっか食って舌肥えてそうだけど。」 「そんなことないよ。」 そう言いながら全てを平らげた。 希一を見ていると食べるときの一つ一つの仕草もとても綺麗でそう言うマナーの躾はしっかりされていて感心する。 「このあと何処行こっか? どうせなら他のところも行きてぇよな。」 「俺こう言うのあんまり分からないから陽介に任せる。」 この辺りに何があるのか分からないからここは陽介に任せることにする。 「ん~じゃああそこのショッピングモール行かね?」 ファミレスから見える複合商業施設に行こうと提案されじゃあ行こうかと会計を済ませ店を出た。 「結構広い所だね。」 「迷子になるなよ?」 そう言われて陽介の袖をぎゅっと握る。 そんな希一が可愛くてクスッと笑う。 希一に似合いそうな服を見つけて試着させてみたり、アクセサリーを見てみたり、それからアイスクリームを食べた。 「ねぇ彼処は?」 希一が指差した方を見る。 「ああ、ゲーセン? 行く?」 「う~ん…… 俺ゲームセンターって行ったことないんだよね。 父さんが彼処は怖い人いっぱいって。」 「……ゲーセンにどんなイメージもってるんだ? まぁガヤガヤしてて騒がしいけどな。 ま、行ってみようぜ!!大丈夫だから。」

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