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第59話
あれから希一と陽介の関係が気になって仕方がない碧
だったら聞いてみればいいのだが
中々直接的には聞けていない
「なんか二人とも仲いいね
恋人みたいだ」
遂に痺れを切らした雫が二人に言葉を投げ掛ける
すると希一はキョトンとした様子で
反対に陽介は碧の気持ちを知っているから
そう思われてると分かってヤバいと冷や汗を流す
「何ですかそれ、俺なんかが陽介が恋人みたいって
陽介に失礼ですよ
でも俺にとっては大切な友人ですけど」
自分を下卑する言い方だけど
俺の方がお前に勿体ないのにと言いたかったが
どうせ否定するんだろうなぁと思う
「そうか……
じゃあその………」
僕と付き合わないか?
すぐそこまで出かかってるのに
その一言が言えない……
「希一……僕は………」
真っ直ぐ見つめる希一
「僕は……お、お前が好きだ」
ああ、遂に言ってしまった
彼の反応は……
「はい、俺も好きですよ」
「「「え?」」」
彼の言葉に3人の声がハモった
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