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◇
肉棒が挿入されると俺の肉壁が従順に開いていく。俺の中が、絃さんの肉棒と同じ形になるんだ。
「ああっ!」
俺の中に挿入 ってくる絃さん。
熱い。まるで身体ごと焼けるようだ……。
「いと、さああああんっ」
俺の感じる場所を何度も突かれて擦られれば、喘ぐばかりで口が閉じられない。女の子みたいな喘ぎ声を出してしまう。
早く達したい。でももっと絃さんを感じたい。
どうしていいのか判らなくてイヤイヤを繰り返せば、
「可愛い声、もっと聞かせて」
絃さんのしっとりとした低い声が吐き出す息と一緒に耳孔に入ってくる。それだけで感じてしまう。
「もっ、らめっ」
ギブアップしたその直後――。
「っひ、っぐぅうううん」
達してしまった。
抱かれているそのままの体勢で薄い唇が俺の口を塞ぐ。口内も蹂躙されてしまえば、また達してしまう。
だけど絃さんの責めは終わらない。
「俺はまだ達してないんだ。今日はとことん付き合って貰うぜ?」
薄い唇が孤を描く。
同時に思いきり開脚させられて、尻孔が天井を仰いでいる。目の前に見えるのは、赤黒く変色した絃さんの肉棒だ。
再び深い抽挿が始まった。
「や、待っ!! っひぃうううっん!」
今度は俺が泣かされる番だった。しかも一日中。
もう勘弁して~~っ!
翌日の俺はというと、延々と咥えさせられたおかげで尻孔はユルユル。しかも足腰立たなくなるわ喉もガラガラで嗄れるわでそれはもう、本当に大変だった。
まあ、でも。絃さんはすごくご機嫌だったし、別れ話にもならなかったし――それはそれで良かったのかなと思う。
**END**
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