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抜き打ちテストに大打撃

【継side】 「最悪だ……」 球技大会が終わってほっとしてたら、もう期末テストで。国語の授業でいきなり漢字の小テストするとか言い出しやがった。 オレの結果は最悪。半分くらいしかできなかった。もちろん読書が好きな創は全問正解。まあ当然だよな。 今回の小テストの中から、期末テストの問題が出るらしい。 「継、もうちょっと頑張ろうか」 「…頑張ったらご褒美ちょうだい」 「ん、考えとくね」 くすくす笑いながら、創の机に突っ伏したオレの頭を撫でる手のひらが心地いい。このまま寝れる。 ふと顔を上げてみれば、ふわりと微笑む創と目が合った。吸い寄せられるみたいに近付いて、ちゅ、と一瞬だけ唇に触れる。あ、向こうからシャッター音聞こえた。 「…もう、恥ずかしいでしょ」 「したかったんだもん、いいだろ?」 創の頬を撫でる。柔らかいなあ。可愛い。食っちゃいたい。 よし、テスト頑張ろ……

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