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愛の飢えと体温の飢え

【継side】 手の中に放たれた熱を感じながら、かくんと力の抜けた創の体を片腕で支える。オレと違って細いその腰が、いつか折れちゃうんじゃないかって心配になるけど、でも、それでも受け入れてくれる。 はあはあと肩で息をする創が可愛い。もっともっとぐちゃぐちゃにして、オレ以外何も考えないようにさせたい。 「創…いい?」 「ぅ、ん…」 手のひらに広がる創の精液をぺろりと舐めると、指先に残ったものを孔に塗り込んだ。 細い腰を抱えたままで、ちんこをゆっくりとそこに埋める。ああ、やっぱキツい。 「ん、あああっ……!」 「はぁっ、ごめん、創…」 痛いよな、ごめん。でも、創が欲しいんだ。 奥まで咥えこんだそこがひくひくと脈打ってるのがわかる。ぎゅっと握りしめたままの創の手を、上から包み込むようにしてオレの手のひらを重ねた。 創は後ろからするのがあんま好きじゃない。だからいつも前からなんだけど。 でも、今日みたいに試合の後でオレの気持ちが昂ぶったりしてる時とか、創をめちゃくちゃに抱きたくなる。傷つけたり痛い思いさせたいんじゃなく、創を感じて、創にオレを求めてほしくて。 「あっあ、それだめ…っ!」 「っは、ダメじゃないだろ?」 「んんっ…けぇ…継…」 いつもより深く繋がって、奥に当たるのがわかる。動くたびに濡れた音と創の声が響く。 もっと創の体温を感じたくて、背中にぴったりとくっついた。 「創……オレの事、好き?」 項に吸い付いて紅い痕を残すと、中がうねって締め付けてくる。 「継…大丈夫、継だけ…愛してる」 そう言ってふわりと笑ってくれるから、創の愛と体温を思う存分に感じた。

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