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愛の飢えと体温の飢え
【創side】
「やあっ!だめっ、あ…んんーっ!」
クッションに顔を押し付けて、押し寄せる波に必死に耐えた。後ろに継がぴちゃぴちゃと舌を差し込んで舐めてる。それだけでもうそこはぐちゃぐちゃなのに、さらに手のひらで握り込まれて上下に動かすから、頭の中がおかしくなりそう。
うつ伏せになって膝を立てて、腰を突き出すこの格好が恥ずかしくて、継の顔が見えないのが不安で、抱きしめてくれないのが哀しくて。でも、おれを必死に愛してくれてるのがわかるから。
「あっや…もぉ、ふあっ、けぇ…っ」
だからせめて継の体温だけでも感じたくて、おれを高みに昇らせるために動くその手に自分の手のひらを重ねた。
途端に早くなるその動き。目の前がチカチカする。お腹の底から何かが湧き上がってくる。
「は、あ…も、でちゃうよぉ……!」
「ん、いいぜ。出せよ、創」
差し込まれていた舌が抜かれて、代わりに継の指が入ってくる。すぐにおれの弱いところを執拗に擦ってきて、足の先に力が入った。
ああ、もうだめ。
「ひぅっ、んあああ…っ!」
継の手のひらに熱を放つと同時に、体を支える片腕から力が抜けた。シーツに体を預けようとしたところで、後ろに入っていた指が抜かれる。
気が付けば、逞しい腕に抱き抱えられて、背中に暖かな継の体温を感じた。
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