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愛のかたまり
【創side】
「ふっ、あ、継…ぁんっ、」
「顔、隠すなよ」
継が動くたびに零れてしまう声。恥ずかしくて顔の前で重ねた腕を取られて、頭の上でまとめられてしまった。もう、ほんと恥ずかしいよ…
せめて真正面から見られないようにと横を向いてみても、すぐに顎を掴まれて継の方を向かされた。
どっちも振りほどけない強さじゃないし、痛くもない。そんな優しくて、でもちょっとだけ強引な継も好き。
「…なに?」
「かっこいいなあって、見惚れて…んああっ⁉︎」
「くっそ、可愛いすぎんだよもう!」
突然奥まで突き上げてきて、ぐっと中を抉るように動く。
どうしよう、どうしよう…!
「ぁっ、継っ…ひあっ、やっ…あっんんんぅ…!」
「創、ごめん、もうムリ…」
いつの間にか継がおれの腰をがっちりと固定していて、奥まで入ってくる。
ああ、どうしよう、継がおれを求めてる。かっこいい。嬉しい。大好き。
「んっ、けぇ…あっ、は…気持ち、い…ん、」
「創、やべ、そんな締めんなって…」
ぐちゅぐちゅと湿った音と、継の荒くなってきた息遣いがおれの耳を犯していく。
なんかもう、お腹の中が壊れちゃいそうなくらい気持ちいい。継の事しか考えられないよ…
堪えきれなくてそこに伸ばした手を、継がやんわりと掴んで首に回す。
「だめ。今日はオレのだけでイって」
「あっ、はあ…だって、もぉ…んっ!」
「イきそう?」
口を開けば出るのは吐息と喘ぎだけ。こくこくと頷いてもう我慢出来ない事を伝えると、継がニヤリと笑って動きを止めた。
あ、この顔、良くない事を考えてる時の顔だ。
「じゃあさ、ちゃんとお願いしなきゃな?」
「ふっ、ぇ…」
ほら、やっぱり。たまにこうやって意地悪するんだ。
でも、それに逆らえないおれもどうかしてるのかも。
「はぁっ、継の、で…いきたい、イかせて…いっぱい、奥まで来て…いっぱい、愛して…?」
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