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音符、キラキラ

【継side】 創がピアノを弾いている。オレはそれを聞きながら、後ろで筋トレ。 鍵盤を叩いている時の創はすごく真剣で、いつもの可愛さはどこかへ行ってしまってる。でも、ふと顔を上げて譜面を見つめていた目を閉じて微笑みながら大きく息を吸い込む時に、ものすごく綺麗に見えるんだ。 けど、昼メシ食ってからもう二時間ちょい。そろそろ休憩したっていいんじゃねえの? 休みの日はいつもこうだ。オレが止めるまでずっと弾いてる。 真剣で、でも楽しそうな創を見るのは嫌いじゃない。けど、いい加減に休ませなきゃいつまででも弾いてるからな… …ってのは建て前で。 ほんとはその瞳にオレを映してほしい。名前を呼んでほしい。抱きしめたい。髪を撫でたい。ちゅーしたい。 けど、創の指が奏でるキラキラした音を聴いていたいって気持ちもある。 あー、でもいいや。創がいい。 「創、終わり。オレに構って」 夏休みはまだまだ残ってるんだし、オレに構ってくれなきゃやだ。
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