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昼休みはまったりと過ごしたい
【創side】
「継、大好き」
「オレのが好きだし」
「もう、可愛いなあ」
「どっちが」
呆れたように言う継の腕が背中に回されて離れない。離さないけど。
あれから継の制服を整えて、足腰ガクガクの継を支えながら保健室へ。昨夜もおれがしたから、まあ当然の結果なんだけどね。
「午後サボんの?」
「うん。大ちゃんにメールしておいたよ」
いつの間に、とか、あり得ねえとかぶつぶつ言いながらも、おれを抱く力は緩まるどころか逆に強くなっていて。
自分は公園とか外とかトイレとかで平気で事に及ぶくせに、逆はイヤらしい。そしてちょびっと拗ねてみたり。おれからしたら可愛くて可愛くて仕方ありません。
「継、ちょっと寝る?」
「…んー」
そっと継の体をベッドへ横たえて布団を掛け、椅子に座って視線を合わせる。とろんとした目が可愛くて可愛くて(エンドレス)
布団の端から出された手のひらを握って指先にキスを一つ。
「………そこじゃないだろ」
「ふふっ、ごめんね?」
尖らせた唇を親指で撫でて、そこにも触れるだけのキスを。
お姫様はこれで機嫌直してくれたかな?
「おやすみ、継」
「…ん、おやすみ」
さて、今夜は覚悟しとかなきゃな。
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