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所有権
【継side】
「なあ、コンビニ寄っていい?」
「…うん」
「ケーキとアイスとポッキーと創食いたい」
「…うん」
「明日もオレがしていい?」
「…うん」
「今ここでヤッていい?」
「…うん」
家に着くまで、ずっと創は上の空だった。
玄関のドアを開けて創を先に入れる。
カギを閉めると、そのままドアに張り付けるようにして創の両手を纏めて掴んで頭の上にやった。
創はびっくりした顔してたけど、構わず首筋に噛み付いてやる。
「いっ、た…!」
「…ばかだろ、創」
しっかりとオレの歯型が付いたのを確認して、こつんと額を合わせる。話せば唇が触れる距離。もどかしいけど今は我慢。
「創はオレの」
「…うん」
「オレは創の」
「……うん」
「誰にもやらねえし、オレも創しかいらない」
言いたい事は言った。
ほんとはここで今すぐちゅーしてぐっちゃぐちゃにしてやりたい。でも我慢。空気読めオレ。
冷たい頬っぺたを撫でてやったら、すり、と擦り寄ってきた。何これ可愛い。
「………お風呂」
「ん?」
「…部活で他の人に触られたとこ、全部洗い流してよ」
なんだそりゃ、マジ可愛いな創。
「そうじゃなきゃキスしない」
「今すぐ風呂入ってきます!」
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