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二人でデート
【創side】
金曜日の夜は、ほんとに寝れなかった。気付いたら、土曜の昼。
目を開けたら継の腕の中で、最初に見たのは継の笑顔。最高の目覚めだった。
「おはよ、創」
「うん、おはよ」
寝起きだからか昨夜の行為のせいなのか、掠れた声が出て自分でも驚いたけど、それよりも継の言葉にびっくりした。
「創、オレとデートしてください!」
それから先は早かった。
継が選んでくれた服に袖を通すと、もう継は着替え終わっていて、やっぱりかっこよかった。
「あーやっぱ可愛いっ!」
「わっ、継??」
いきなり継が抱きついてきてびっくりしたけど、イヤじゃないからそのままにしてたら、耳たぶを甘噛みされてしまった。
「どうしよ、創を自慢したいけど他のヤツらに見せんのもったいない」
「じゃあ出掛けない?」
「いや、自慢する!見せびらかす!」
そう言っていたずらっ子のように笑って、ちゅっとほっぺたにキスしてくれた。
こんなとこは可愛い弟なんだよね。
さー行くぞー!と継が指を絡めて手を繋いできたから、おれも握り返して部屋を出た。
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