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第二ラウンド

【創side】 継に腕を捉えられてるため口を塞げなくて、この声を抑えられない。 「う、ん…やっ、継、ダメだって、んぁッ!」 ちろちろと動く継の舌が視界に入って、ものすごく恥ずかしい。 胸元ばかりに意識が行っていたから、突然握り込まれたそこが熱くて、一気に弾けた。 「創、触っただけなのにイッちゃった?後ろもすげえ締まってるし」 「うぁ、や…も、さわっちゃやだあ…」 恥ずかしい。顔から火が出るってこの事だよね。 でも恥ずかしいだけじゃなくて、気持ちいい。継がしてくれる事は全部。 「創…そろそろオレもヤバいんだけど」 「んっ、けえ…」 キスしてほしいなーと思いながら首に手を回したら、優しくキスしてくれる。 おれが欲しいものをなんでもくれる継に、おれを全部あげるよ。 継がおれを欲しがってる。 そんな最高に幸せな気持ちに浸る。 「ふぁっんッ…!」 「創…っは、気持ちい?」 「ああっ、ん…っ、きもち…!」 引き抜いて突き上げる、ただそれだけなのに、どうしてこんなに満たされるんだろう。 体を繋げるだけじゃきっとそんな気持ちにはならない。お互いの心が繋がって、一つになったんだよね。 「あっ、継、けい…!」 「ん、もっと呼んで」 「継…っふあ、んッけえ…んぅ」 吐息を奪うように唇を塞がれて、【けい】と言葉にしたいのに出来ない。でもキスしてくれるのは嬉しい。 すごく矛盾してる。 「ぅ、ん…はあっ、継…」 「創…愛してる。オレの事だけ見ろ」 意識が朦朧としながらもこくりと頷くと、満足そうに継が笑った。 「っは、創…っ!」 「ひああっ、んっ、あっふぁっ!」 深く深く継が腰を打ち付けてくる。無意識のうちにおれも継に合わせて動いていた。 「ふあっん…そこ、きもち、んっ!」 「はあ、えっろ…超可愛い」 ぐちゅぐちゅになったとこから快感の波が打ち寄せられる。流されないように必死に継にしがみついて、継だけ感じたい。 けど、だんだん大きくなっていくそれに耐えられなくなってきた。 「あっやだ、もぉ、んっいっちゃ…!」 「ん、オレも」 継が動くスピードを速めて、中で一際大きくなったのがわかる。 「ああっおっきぃ!んっ、けいっ!」 「っく、創…愛してる」 「継、けぇ…っ!んあああ…っ!」 ぎゅっと抱きしめてくれる継の腕の中で、おれは意識を失ってしまった。

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