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バカな弟ほど可愛い
継の腰に巻いたタオルが、ぽこっと山を作って硬くなった。
「ふふ、キスしてこんなになっちゃったの?」
「しょーがねーじゃん、気持ちいんだもん」
さわさわと優しく撫でて、まだ火照ったままの胸元に耳を寄せた。
「継、すごいドキドキしてるね」
「創が近くにいるといつもこんなんだけど?」
頭にきゅっと腕が回されて、継とより密着した。
あ、なんかきゅんきゅんする。
とくん、とくん。
とくん、とくん。
二人の心臓の音が重なる。
ずーっと昔は一つだったそれが、今はこうして分かれてもまた重なるのが、とてつもない幸せを感じさせる。
「オレ、創とすんの好きだけど、されんのも好きだぞ?」
「うん、おれもだよ」
継の心臓のあたりに恭しく唇を寄せると、すっと髪を撫でる継を見上げて見つめあった。
「継、大好き」
「知ってるっての」
ニヤリと笑った継が、おれの頭を引き寄せて唇を塞いできた。
「…ン、」
継の唇を割って咥内に入り込む。すぐに温かなものが出迎えてくれて、お互いにそれを絡めた。
「継、手、繋ぎたい」
唇を離してそう伝えると、継がきゅっと指を握ってくれる。ただそれだけなんだけど、たまらなく愛しくなって、指先にキスを落とした。
「創、はやく」
「ふふ、待ってってば」
継の人差し指をぱくりと口に含む。指先を尖らせた舌で突いたり、根元まで咥え込んで吸い上げたり。
そうして遊んでいるうちに、焦れた継が中指まで口に差し込んできた。
「舐めて」
「ん…」
継顔を見上げて脇腹を撫で上げると、ぴくりと体が揺れた。
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