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いちたすいち

創がオレをぎゅってしてくれる。 ぴったりくっついて、まるで母さんの中にいた頃みたいだ。 「継、大好き」 「ん…」 ほっぺたを創の掌が包み込むから、そこに擦り寄った。 その手を取って指の背にちゅ、と触れて素直な気持ちを耳元で囁く。 「な?いいだろ?」 「もう、仕方ないなあ」 はやくひとつになりたい 「んあっ、や…っ!」 横になったままのオレの腰を浮かせて膝を差し込み、浮いた両足を広げて膝裏を抑えられる。 丸見えになったこの格好だけでも十分に恥ずかしいのに、開いた足の間からオレの後孔をぴちゃぴちゃと念入りに舐める創が見えて、更に羞恥心を煽った。 「痛いのイヤでしょ?」 創がする時は、いつだってオレの体を気遣ってくれる。あの瞬間の痛みを知っているからこそ、こうして十分に解してくれるんだ。 「指入れるよ?」 「っ、は…」 つい、と創の指が入ってくる。 痛みはない。けど、どうしても異物感が勝っていて、繋がれた創の掌をぎゅっと握った。 「ごめんね、痛かった?」 心配そうに見つめてくるから、ふるふると首を横に振り、呼吸を整える。 「だい、じょぶ。ヘーキだから」 再びごめんね、と言いながら、中に入ってくる創の細い指。ゆっくりと出し入れを繰り返して、時折くいっと曲げて壁を広げたり。 気付いた時にはもう三本もの指を受け入れていた。 「見える?ほら、入ってるよ」 「ぅ、ん…っ、あ…ひああっ!」 中で轟く創の指が、オレの前立腺を的確に攻めてくる。 ついさっき二回もイカされたばかりのオレは、もう抑えがきかなかった。 「ああっやっ創だめっ、だ…って、いく、っあ、んんーーっ!」 「ん、いいよ?」 「ふあっもぉっ、く…ああァっ!」 薄まりつつある液体を吐き出して、それがオレの腹から胸、そして顔にかかる。 満足そうに微笑んだ創が、体にかかった精液を指に絡め取って舐めた。 「っは、創…」 「継、だいじょぶ?」 「ん…」 肩で息をしながら両腕を伸ばせば、当たり前のように抱きしめてくれる。 でも、それじゃ足りねえんだよな。 「なあ、もう我慢出来ねーんだけど」 「えっ、わっ??」 くるりと体を入れ替えて、創を見下ろす。ああ、なんか何が起きたか分かってねえなこいつ。 「け、え?」 「焦らしたお前が悪い」 そう、だって早く一つになりたいから。 オレは創の腰を跨いで膝を割ると、しっかり解された孔に創を宛てがった。

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