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今夜のデザート
【継side】
夕飯は創が作ってくれたオムライス。卵がトロトロでふわふわで超美味い。
オレもサラダを盛るの手伝った。すぐ終わったから、フライパン片手に持って料理してる創の後ろからぎゅってした。うん、幸せ。
ぱたぱたと動く創について回りながら、皿に移されたオムライスをテーブルに並べる。
はい、と手渡されたスプーンとフォークを運び、席に着いた。
「食べよ?いただきまーす」
「いただきまーす。デザートは創な」
創がケチャップでハートを描いてくれた。
「ん、ちょ、待って…っ!」
「や」
シンクで後片付けをする創を抱き締めて、シャツの裾から右手を潜り込ませる。
するりと創の滑らかな脇腹を撫で上げながら、うなじにキツく吸い付いた。
「ひあっ、ん、ちょ、ほんとダメって……ばっ!」
「ふごっ?…ってぇ」
いきなり創が後頭部で逆頭突きしてきた。
創の肌を堪能してたオレにクリーンヒットして、おでこがヒリヒリ痛い。
「待ってって言ってるでしょ!」
「…はい、ごめんなさい」
ふう、とため息を吐いた創が、オレの腕の中でくるりと振り返る。
泡だらけの両手を挙げて、ちゅ、と唇を軽く合わせてくれた。
「いい子だから、もうちょっと待っててね、継?」
「…ん、」
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