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今日から本気出す
2日目の朝、双子のイチャイチャしてる様子を見ながら歩いていると、前の方に焦がれた背中が見えた。
「ダイスケ!」
双子を置いて走り出した。
決めたんだ、絶対にダイスケを手に入れるって。
本気出してやるからな、覚悟しとけよ!
「おう、おはよ」
「モーニン、いつもこの時間に?」
「ん、だいたい双子とコンビニで鉢合わせするなー」
なるほど。という事は、毎朝会えるんだな。寝過ごさないようにしないと。
隣に並んで歩き出した横顔をチラリと伺うと、ダイスケも同じタイミングでこっちを見た。
「ッ、な、んだよ…!」
「いや…ダイスケ、本気で落とすから」
バカな事言ってんじゃねえよ!と呟いて俯いたその頬が紅かったのは、気のせいなんかじゃない。
「…なあ、なんでそんないきなり会った俺なんかに?」
隣を歩くダイスケが、尤もな質問をしてくる。
相変わらず顔は紅いまま。
「双子からずっと話は聞いていたんだ、とても仲のいい友達がいるって。オレと同じように、小さい時から知ってるって」
「ん、」
「アメリカに来る度に話してくれた。写真はないのか尋ねても、あいつらはいつも撮ってないと…」
右側を歩くダイスケを見つめながら、心の中を吐き出す。夢にまで見たこの光景。
そっと右手の指の背でその柔らかな頬に触れると、びくりと体が強張る。
「どんどん想いが膨らんで、会いたくなった。会ったら、やっぱり…」
I'm fall in love.
耳元で囁くと、さっきよりももっともっと紅くなってしまった。
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