【大介side】 双子が店の奥でじゃれてるのを横目に見ながら、俺はジャスティンの服選びに付き合っていた。 もともとの体の作りが違うのか、ジーンズは裾上げしなくても余裕の丈なのがなんかムカつく。 「あ、これ…」 試着してるジャスティンを待つ間に店内をうろついていると、ふと目に止まった黒と赤のボーダー柄のリストバンド。 なんか、似合いそう…かも。 そう思いながら、気付いた時には会計を済ませていた。 「ダイスケ？」 「お、おう、着てみた…か…」 試着室のカーテンを開けて出て来たジャスティンは、なんていうか、雑誌のモデルみたいに服を着こなしていた。 ただのジーンズとシャツなのに、日本人よりも長い手足がそう見せているんだろうけど、すごく… 「かっこいい…」 「…っ！」 ついぽろっと口から吐いて出た正直な感想。ほんと、悔しいくらいかっこいい。 ぼーっと見惚れてしまい、気付いた時には再びカーテンが閉められていた。 「え、おいジャスティン？」 「こっこれ！ジャストサイズだしこれにするから！着替えるな！」 「ああ、うん…似合ってるし、いいと思うよ」 あれ、ジャスティンなんだか動揺してる？ 俺、何か言っ……… フォああああああォォォっ????? 言った??何かどころかとんでもなく恥ずかしい事言いやがった俺?? フツー試着室から出て来た男に男がかっこいいとか言わねえよ！見惚れねえよ！なんだよこれ?? こんな、こんな…顔が熱いとか、なんだよこれ…