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君の本音を教えて
【ジャスティンside】
イヤじゃない、そう言ってくれた。だから、少しだけ残っていた理性が吹き飛んだ。
「んっ、……」
「ほんとに…好き、なんだよ」
だから、君の本音を教えて?
「ダイスケ、I love you…」
わざと唇を離して、耳元で囁いた。
びくっと震える肩に頭を乗せると、そっと髪を撫でてくれる。
こんなに気持ちが溢れるなんて初めてで、どうしたらいいのか分からない。
けれど、欲しい言葉はただひとつ。
「…なあ、ダイスケは?」
「分かれよ、ばか…」
「分かるように教えて」
ああ、今のは少しだけ意地悪だったか。
「…I love you tooo………」
頬に添えられたダイスケの指に気付いたのと同時に、少し乾いた唇が重ねられた。
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